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国内で2007年度中に、石油や天然ガスを燃やして排出した二酸化炭素(CO2)が、2年ぶりに増えていたことが27日分かった。経済産業省などの集計によると、前年度に比べ2.7%増加した。東京電力が柏崎刈羽原発の運転を停止し、不足分を火力発電で補ったためだ。一方、同年度のエネルギー消費は運輸やオフィスなどで省エネが進んだため、0.7%減と3年連続で減少。省エネの積み重ねを、原発の運転停止で吹き飛ばした。
 経産省などは、燃料を燃やして、発電や自動車走行に使うエネルギー起源CO2排出量を集計。07年度の速報値は12億1800万トンで、前年度から約3200万トン増えた。ゴミ焼却などを含む全体のCO2排出量の9割以上を占めるため、07年度の国内全体の排出量が増えるのは避けられない。
 火力発電の稼働が増えたことが最大の要因。同年7月の新潟県中越沖地震発生による柏崎刈羽原発の運転停止で約2300万トン、渇水によって水力発電の稼働率が低下した影響で約730万トン、それぞれCO2の排出増につながった。
 前年度並みに原発や水力発電が稼働していれば、CO2排出量は0.7%減となるはずだった。これは、07年度のエネルギー消費量の減少率と一致する。
 一方、エネルギー消費が減少したのは、原油価格の上昇や自動車の省エネ化などで、運輸部門が1.9%減となったことが大きく、01年度をピークに一貫して減少が続いている。産業部門では、景気が上向いていたため、0.9%増だったが、省エネ化も進んでおり、増加幅は前年度の1.9%増から小さくなった。
 08年度は、原油価格の高止まりや景気悪化で、さらにエネルギー消費は減少すると見込まれる。柏崎刈羽原発が運転停止したままでもCO2排出量が減少する可能性もある。ただ、07年度でも京都議定書の基準年度(1990年度)を15.0%上回っている。基準年度比で温室効果ガス6%削減という目標達成には一層の省エネと共に、現在60%台にとどまっている原発稼働率の引き上げがカギを握る。

フジサンケイビジネスアイ