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 7日開幕の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)に参加する各国首脳が6日、会場となる洞爺湖町のザ・ウィンザーホテル洞爺に続々と到着。
 議長の福田康夫首相が同日午前に“一番乗り”した後、ブッシュ米大統領が午後、新千歳空港を経由してヘリコプターでホテルに入った。主要8カ国(G8)首脳ではこのほか、カナダのハーパー首相、イタリアのベルルスコーニ首相、ロシアのメドベージェフ大統領が相次いで現地入り。英国のブラウン首相、フランスのサルコジ大統領、ドイツのメルケル首相は7日朝に到着し、サミットの拡大会合に臨む。
 福田康夫首相は6日のブッシュ米大統領との首脳会談で、焦点の地球温暖化対策について、日本が提唱する2050年に世界の温室効果ガスを半減する長期目標の合意に協力を要請した。ブッシュ大統領は温暖化ガスの主要排出国である中国、インドの参加が不可欠と述べたが、サミットの成功に向け「建設的に動きたい」と譲歩の可能性も示唆。主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)の開幕を控え、議長国・日本は、温暖化問題で慎重な米国と積極的な欧州各国と最終調整し、一定の前進を示す表現で決着を図る見通しが強まった。
 地球温暖化の長期目標をめぐっては、昨年のハイリゲンダムサミット(ドイツ)で、日本の安倍晋三首相(当時)が提唱した「50年半減」案について、G8が「真剣に検討する」ことで一致。福田首相は自国開催のサミットで指導力を発揮し、数値目標に難色を示す米国を説得、どこまで「合意」への進展を示せるかが注目されていた。
 会談後、両首脳は共同記者会見し、福田首相が「気候変動は人類が直面するもっとも深刻な問題。サミットに向け、引き続き協力していこうというのが私と大統領の認識だ」と説明。温暖化対策で日米両国が協力していくことで一致したことを明らかにした。
 しかし、両者の主張には隔たりがあるのも事実だ。福田首相は「G8に向けて(長期目標で)合意するかは、G8で協議が続けられる」と最後まで合意の可能性を探る決意を示した。
 G8で「50年半減」に難色を示してきたのは、ほかならぬ米国。欧州諸国はむしろ「当然」との姿勢で、このサミットに臨んでいる。ブッシュ大統領は会見で「私は現実主義者。中国、インドが共有しなければ、問題は解決しない」と指摘。長期目標の合意には、主要排出国の中印両国の参加が不可欠だとする原則をあらためて強調した。
 中国は今や、米国を抜いて世界一のCO2排出国になろうとしている。同様にインドも経済成長に伴い急速に排出量を増やしている。2050年に世界の排出量の6割以上は、中印などの途上国で占められる見通し。「世界半減というなら中印も削減を約束しなければ実効性がない」との米国の主張には道理がある。
 ただ、福田首相が「大統領にはサミット議長に対する協力をお願いした。その結果は明後日のG8会合の結論をみてもらいたい」と述べたのに対し、ブッシュ大統領は「首相の指導力に感謝し、米国も何らかの形で建設的な声明を発することができる検討している」と応じた。
 首相同行筋は会談後、「長期目標で合意するかはまさにG8で協議中」とし、米欧間で調整が大詰め段階にあることを示唆した。ある政府関係者は「温暖化問題は国連が交渉の場で、サミットは通過点。合意できる範囲で前進させるのが重要だ」と解説する。

 8日のG8会合では、昨年の「真剣に検討する」からやや前進した表現で合意する可能性が高そうだ。
産経新聞